CHASSIS TECHNOLOGY
スポーツサスペンション
HEICO SPORTIVのサスペンションは、高速走行時の安定性、ハンドリング性能、快適性の全てが高いレベルでバランスするよう設計されています。
アウトバーン、ニュルブルクリンク、市街地で入念なテストを行い、各モデル各グレードごとに開発、製造されます。
製造はEibachやBilstein、KWといったメーカーが行いますが、いずれもシャフトやシール材をより精度の高い高価なものに変更、さらにセッティングもHEICO SPORTIV独自のものを適用しています。
スポーツスプリングは純正ショックアブソーバーとの組み合わせにおいて、快適性をできるだけ損なわずに端正なスタイリングとハンドリング性能向上を実現します。
具体的にはスプリングレートの可変セッティングにおいて、初期入力の部分を弱く、以降の入力については強く設定します。
これにより道路の継ぎ目や荒れた路面でもゴツゴツ感の少ないマイルドな乗り心地を確保しながら、ロールを抑えてカーブでは高い安定性を発揮するのです。
電子制御サスペンションFour-Cにも対応しており(※)、車高は2~3cmほどダウンします。
スポーツサスペンションキット
快適性を犠牲にすることなくダイナミックな運転体験を実現します。スポーツ ショックアブソーバーとローダウン スプリングは、各モデル バリエーションごとに個別に設計、テスト、製造されています。有名な OE サプライヤーのコンポーネントのみが使用され、注文に応じて正確な仕様で製造されます。HEICO SPORTIV セットアップは HEICO SPORTIV からのみ入手できます。
スポーツ スプリングは主に車高を低くする役割を果たしますが、スポーツ サスペンションは車全体のドライビング ダイナミクスを向上させます。スプリングとダンパーの組み合わせにより、より硬くスポーティな全体的なセットアップが実現します。横方向および縦方向の加速度が増加し、車体のピッチが小さくなるため、ブレーキ動作がより正確で安全になります。同時に、走行時の快適性も完全に維持されます。
下げ幅は常に約 25 ~ 30 ミリメートルの範囲で、駐車場や地下駐車場での日常使用に無制限に適合します。高さ調節可能な HEICO サスペンションは、フロントで 20 ~ 45 ミリメートル、リア アクスルで 5 ~ 35 ミリメートルの間で無段階に下げることができます。さらに、リバウンド ダンピングとコンプレッション ダンピングを個別に調整できます。
トルクバンドの広い加速特性はギアポジションに影響されにくいため、通常走行ではシフト回数も減り、スムーズなドライビングが可能となります。
さらに、わずかなアクセルワークでも十分に加速するため不要なアクセル操作がなくなり、結果として燃費を大きく損なうことなくパフォーマンスを得ることができるのです。
OEMレベルの信頼性
パフォーマンス向上は当然ながら、車への負荷を極力少なく抑えることも重要となります。
e.motion®はCAN通信により可能となった、エンジンの保護監視機能を実装しています。エンジンが適正な状態でのみ動作するため、エンジン温度や過給その他に問題が発生すると、直ちにノーマルエンジンマップを読み込み、過負荷によるエンジンやドライブトレインへのダメージを回避します。
開発にあたっては車種ごとで異なるエンジン、ギヤボックス全ての組み合わせにおいて、徹底されたプロセスが適用されます。
まず、自社のダイナモメーターにてマップ上のパラメーターを調整、ベースとなるセッティングを探ります。
HEICO SPORTIVが目指すのは、エンジン、ギヤボックス、ドライブトレイン、触媒の耐久性を考慮しつつ、レール圧、ブースト圧、燃料噴射のタイミングや長さといった複雑な相互作用の高い次元での達成です。特に注目すべきは、エンジンの寿命に大きく影響するシリンダー内の燃焼圧力の正確な割り出しです。
続いて実走行によるパフォーマンスと耐久性のテストです。
一般道やアウトバーンでの通常走行、サーキットでの高負荷走行、それぞれ一切の妥協なくシミュレーションを行い、最終的なセッティングを決定します。
これらの開発プロセスはドイツ連邦自動車輸送局(KBA)によって、ISO 9001:2008品質マネジメントシステム、およびISO 14001:2004環境マネジメントシステムへの適合を認定されています。